太陽がなくなると、どうなるの?
2016/03/10
よく晴れた日には、ひときわ太陽の存在感を強く感じるものです。
特に真夏では、陽射しも熱も相当のものがありますよね。
しかしこの太陽、この瞬間に不意に消えてしまったら…いったいどうなるのでしょうか?
あまり想像したくないものですが・・・
今日はこの「太陽がなくなるとどうなるの?」ってことについて
書いていきますので、一緒に考えていきましょう。
太陽がなくなったことに気づくのは、消滅から8分19秒後
太陽と地球は、約1億5千万km離れています。
そして光は秒速30万kmで進みますから、計算をすると、この瞬間に太陽を出発した光は8分19秒後に地球に到達します。
つまり太陽が消えたことに私たちが気づくのは、実際の消滅から8分19秒後のことです。
もちろんその時は、空前絶後の大混乱が起こるでしょう。
絶望への道を辿っていく
太陽が無くなって熱が届かなくなると、地球は急激に冷えていきます。
最終的に地表では空気の成分も液体や固体になってしまうような、-200℃ほどの気温になると言われています。
そうなると、地下シェルターに逃げ込むしか生きる道はなくなってしまうのです。
また、太陽光が消えると地上の植物は光合成ができなくなり、枯れてしまいます(気温の影響もあります)。
すると
植物を食べる草食動物が絶滅し、追って草食動物を食べる肉食動物が絶滅します。
そのため、
いずれ世界的、かつ深刻な食糧危機が起こることになります。
一方ライフラインを考えると、火力・原子力・ガスは太陽光に頼っていないので、数か月の間は電気などを使用することができるとされています。
しかしそれはライフラインが整っている国家だけで、それ以外の国家では数日で危機が訪れるでしょう。
食料の備蓄も「持っている国」の方が圧倒的に有利になります。
そして地球は、宇宙空間に投げ出される
もうひとつの深刻な問題は、太陽がなくなると、地球や他の惑星は巨大な重力のバランスから解放され、無軌道になってしまうことです。
地球と月は、時速10万8千kmの速さで、太陽系の外側に向かって放り出されると言われています。
その後は、何か他の強い重力を持った天体に支配されることがない限り、宇宙空間を漂います。
宇宙ステーションも太陽電池を使用しており、何よりも地球からの補給で維持されている場所なので、どうしようもありません。
太陽が消えてしまう前に、完全に生態系を保っている地下シェルターが作られていれば、まだ命を繋げるかもしれません。
しかし現段階では、まだそこまで科学技術は進んでいません。
今この瞬間に太陽が消えてしまったら、私たちは生きていけないでしょう。
最後に
・太陽が「本当に」消滅する時
かなり怖いお話になりました。
太陽が実際に消滅するのは、今から50億年後と言われています。
しかしその前に太陽は今よりも膨張し、地球の軌道以上の直径になるとされているので、私たちの地球は太陽に飲み込まれるか蒸発するなどし、太陽よりも速く最期を迎えます。
つまり、
地球上から太陽の消滅を見るのは「不可能」とされているのです。
そう考えると、太陽の存在は大変ありがたく、私たちを生かしてくれているものであることが、よくわかります。
子どもたちと、こんな果てしないお話をしてみるのも良いかもしれませんね。