水は腐るとどうなるの?
2016/03/10
私達の身体の60%は水でできていて、体重の1%の水不足になると 凄くのどが渇き、2%の水分を失っただけでも 脱水症状となってしまいます。
体内から水がなくなってしまえば、それは死を意味することになります。水を一滴も取らなければ、4~5日で命を落としてしまうことになります。
ですから生命を維持するための大切な水が、蛇口をひねるだけで安心して飲めていることはとても幸せなことなのです。
日本のように蛇口から出た水道の水をそのまま飲める国は、世界に11カ国しかありません。ペットボトル販売の水も豊富ですよね。
しかし、お水も腐ってしまう事があるのを知っていますか?
腐った水を飲んだら大変です。水の賞味期限や腐らないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
命の源である水について考えてみましょう。
水に賞味期限ってあるのでしょうか?水が腐ると匂いや味は?
雲ができ雨が降りその雨が山々から川をつたってダムにたまり、きれいな水になり水道の蛇口からでてきています。
恵みの雨を降らせてくれる自然の偉大さをあらためて感じています。純粋な水は腐りません。基本的に、水は無機物ですから水自体が腐る事はありません。
水は十分な酸素があれば、二酸化炭素を発生する過程で、変なにおいや味になることはありません。
川や海の水が腐らないのは酸素があるからなんです。
しかし水道水は飲むために蛇口からだした後は「腐る」ります。それを賞味期限というのだと思います。
ダムの水が飲める状態になり、蛇口から出てくるまでは、配管の中でずっと動いているので腐れることはありません。
通常の水道水の場合、塩素が滅菌剤として混入されていますが、水道水を蛇口からだし、そのまま1日放置しておくてその塩素は蒸発してしまいます。
これ以降は雑菌の繁殖が始まるので、常温では3日もたてば、雑菌による腐敗が進みます。
腐るということは「腐敗微生物や腐敗細菌がタンパク質などを分解して有毒な悪臭などを発生させる事」です。
水に含まれている微量な無機物や有機物、外部からもたらされた微生物が水中で繁殖して赤っぽい色や緑色になることもあります。
こうなれば飲料水としては使えません。そういう状態を「腐る」と表現します。臭くなったり濁ったり変な味がしたりします。
では、輸入品も含めて多数のペットボトルの飲料水は安心なのでしょうか?
誰もが気軽に飲めるミネラルウォーターですが、意外に「賞味期限」については知られていないのではないかと思います。
開封しなければ記載されている賞味期限が過ぎても、すぐに飲めなくなるわけではありません。
しかし中に入っている水が腐れるのではなく、ペットボトルの容器の期限がきてしまいます。
ペットボトルとは、水も空気も通さないプラスチックの容器・・・
と思いきや、
実は、わずかに空気を通しているんです。
保管場所や年数によりプラスチックの容器の劣化が進みます。
ペットボトルの水の賞味期限は2年~5年ほどの期間が一般的ですが、ペットボトルの水にある賞味期限は、水の品質というよペットボトルの劣化による味が変わることの目安のようです。
なるべくなら美味しい状態で水を飲んでほしいので、やはり賞味期限はある程度目安にし、切れているようなら飲用しないほうが無難だと思います。
腐るまでの日数は? (水道水、ペットボトル、他)
賞味期限の中でも説明しましたが水道水の場合、塩素が滅菌剤として混入、されていますが、水道水を1日放置しておくてその塩素は蒸発してしまいます。
これ以降は雑菌の繁殖が始まるので、常温では3日もたてば、雑菌による腐敗が進みますので、コップや容器に入れたままにしないようにしましょう。
しかし冷蔵庫だったら雑菌の繁殖を抑えられますから最低でも2週間くらいは大丈夫でしょう。
しかし市販されているペットボトルの水の場合、水道水のような滅菌剤は最初から含まれていませんから、開封後はすぐに冷蔵庫に入れないと、常温では1日しか持たないでしょう。
水が腐るという状態は、水の中にあるミネラルを、微生物が分解し有害な味やにおいを発生させることです。
現在の日本の食品衛生法だとコンビニやスーパーで普通に売られている水の全てに保存料を入れなくてはいけない決まりになっています。
そのおかげでペットボトルの水は開封しないと5年ほどは腐りませんが、長期間置いておくと、味が変化してしまいます。
ペットボトルの水が腐らないのは、・日本産の水は十分に雑菌されている・ペットボトルに酸素を通す性質があるということから、腐らないようになっています。
しかし、
ペットボトルの水は開封すると、雑菌が入り込みますので、一気に腐りやすくなります。
ですので、開封後の水は一日でも早く飲み切るようにしましょう。
一般的な水道の水というのは水道管の中で常に動いています。
そのため、化学的な保存料は含まれていません。
水道水には細菌の繁殖を防ぐために塩素処理をしており、塩素が含まれています。
塩素と保存料、どちらが人体に強い影響を与えるでしょうか。
塩素は人の体から排出されるまでに3時間~6時間かかります。
それに比べて、保存料は人の体から排出されるまでに、なんと21日間かかるのです。
これが水道水とペットボトルの水を分けて考える最大の理由です。
人体に対しての安全性を考えて水を選んでいますが、本当はどの水にも良い面も悪い面もあるのです。
では、自然の川の水が一番安心かといえばそうでもありません。
日本で衛生的に生活している私たちの身体は、自然の水の中に含まれる微生物などに対して対応できなくなっているのが現実です。体調不良になることもあります。
その他として、軟水や硬水を選びお店で購入するボトルの水や「天然水・ウォーターサーバー」の水は未開封であれば製造から6ヶ月が賞味期限となっています。
開封後(ウォーターサーバーにセットした後)は、衛生品質管理上2週間程度で飲み切りましょう。
飲み水以外の水の腐れに対しても気を付けましょう。
私は観葉植物のポトスを花瓶に入れ楽しんでいますが、そのお水も3日過ぎると臭いや色も変わり腐れますので、こまめに水を取り替えています。
雨の後に庭やベランダでたまっている水も腐ります。腐ると蚊が発生する原因にもなりますので、水がたまらないように注意しましょう。
腐った水、飲んだらどうなる?腐らないようにするには?
腐った水を飲んだらもちろんお腹を壊します。下痢の症状が出ることが多いです。
しかし、口にした瞬間に腐った水はわかりますので、普通は飲み込む前に吐き出してしまいます。後味が悪くて嘔吐することもあるでしょう。
家庭にお年寄りや小さい子供がいる場合は、間違えて腐れていても口にすることがありますので、手が届かないように気を付けましょう。
もしくは、腐れていると分かっていても、その水しかない状態に追い込まれたら、ばい菌が入っていると分かっていても飲むしかない時もあります。
そのような場合や間違えて腐れた水を飲み、気分が悪くなったら必ず病院へ行きましょう。
蛇口から出る水道水には、塩素(カルキ)が含まれています。
水道水になぜ塩素を入れるのでしょうか?理由として塩素(カルキ)は、人体に有害な大腸菌や病原体を死滅させる働きがあるからです。
このカルキ臭が嫌いな人も多く一般の家庭の多くのキッチンなどの蛇口には浄水機などを付けてカルキを除去している事が多くあります。
ただし、注意しなければいけないのが、このカルキ(塩素)を除去してしまうと言う事は、大腸菌や病原体などの腐敗微生物が繁殖してしまいやすい環境になると言う事ですから、腐れてしまう時間が早まります。
ですから水道水の水を浄水した場合には、直ぐに飲む事が重要です。
ペットボトルは口を付けた部分から菌が水に交じっていると考えましょう。早めに飲み切ることが大切です。
どうしても残ってしまう場合は、高温で沸かすなどして工夫して飲むことをおすすめします。
高温に加熱した水や蒸留水は微生物がいないので腐りません。安心して飲むための工夫として、白湯は昔から飲まれていますよね。
水は、「微生物がいない状態」と「十分な酸素がある状態」を保つと腐れません。
水は流れている(振動している)状態なら腐らないそうですよ。水を腐らせない方法は簡単で、揺らしてあげれば永遠に腐りません。
そのため、長期で航海する船などは常に揺れているためいくら長い時間置いておいても水自体が腐ることはありません。
湧水をタンクに汲んできても3日間放置しておけば腐ってしまいますよね。
ではその水を入れたタンクを1日1回揺らしてあげると水は振動するので腐らなくなります。
車の中においていた水は、通勤などで運転するたびに振動を与えていることになるので、腐れていないことになります。腐れていないので、冷たくはありませんが飲んだり手足を洗えます。
飲料水を作っているメーカーさんの倉庫ではペットボトルの水を管理している倉庫の床に、揺らす装置をつけて出荷するまで振動させているところもあるそうですよ。
私は、「お水屋さん」のウォーターサーバーを使用していますが、何もしていないのに夜中でも時々「ブクブク」と音を立て泡立っています。
それって水を腐らさないための振動を定期的に与えているのだと最近知りました。
あとがき
いかがでしたでしょうか?
生命維持のための大切なお水をこれからは、もっと感謝しながら飲みたいですね。
口から入れた水分は汗や排泄などで身体から出てしまいますので補充しなければなりません。
特に寝ている時は多くの水分が出てるので朝起きたら コップ一杯の真水を飲むと良いそうです。
脱水を予防し肌の潤いを保って消化酵素の働きを活発にしてくれますよ。
水はとても大切です。
汗を出したりして体温の調節や体中の細胞に栄養分と酸素を運んでを流し出してくれます。
水分不足になると血液の中の水分が不足してドロドロになり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしたりします。
これから暑い日が続きますので、お水にも賞味期限があり、腐れることを忘れず、安全なお水を安心して飲めるように注意して生活しましょう。