雷が家に落ちたらどうなるの?備えておきたい一つの機器
2016/03/10
世の中で特に恐ろしいと言われているものを並べた
「地震雷火事親父」
と言う言葉があるように、
雷は古来から人々に恐れられてきた気象現象です。
「ともかく怖い」という人も多く見受けられますが、こればかりは過ぎ去るのを待つしかないですね。
雷は基本的にはどこにでも落ちる可能性があります。
脅かすようですが、あなたの家に落ちることもあるかもしれないのです!
では、仮に家に落雷があった場合、いったいどうなってしまうのでしょうか。
落雷の「クセ」を知っておこう
雷は、落ちる時には1億ボルト、電流にすると数十万アンペアのエネルギーを発します。
これだけでも直撃された時の恐ろしさが途方もないことがわかりますが、落雷の「クセ」を知っておけば被害から身を守ることが出来ます。
・雷は「高さがあるもの」に向かって落ちる。
・周りが開けた場所(グラウンドや海岸など)や、山頂・尾根などの高所では人に向かって落雷しやすい。
・森や木陰では、雷に直撃されなくても、木に落ちた際の高電流が人に飛び移って感電することがある。
・金属に囲まれたもの(車や電車・飛行機、ビルなど)の中では雷の電流は表面を通り、内部には流れ込まない。
このことから、基本的に建物の中は安全であると言えます。
家の中にいる時の落雷の影響
しかし、実際には落雷のために家が全焼してしまったり、稀ですが家の中で感電したという例があります。
これはどういうことでしょうか。
もし家に雷が落ちたら、多くは外壁の表面に電流が伝わって地面に流れていきます。
したがって直接的な人的被害はあまり起こりませんが、雷の電流が水道の蛇口や電気器具を伝わって感電することがあるのです。
最も問題になるのは「雷サージ」という現象です。
これは雷が発生した周囲に大きな電圧が起こる現象のことを指します。
この大きな電圧が過電流となり、家の中にケーブルやコンセントを通して流れ込むと、電化製品や照明器具が壊れたりスイッチが飛んだりすることがあります。
また、ショートを起こしてそこから発火することもあり、「雷で家が火事になる」主な原因となっています。
家の中での雷対策は?
もし雷雲が家の真上になくても、ゴロゴロと音が聞こえてきたら、いつ雷が落ちてきてもおかしくない状況です。
家の中では以下のことに注意して過ごしましょう。
・パソコンなどの精密機器は電源を切り、コンセントやネット用のケーブルを外す
・念のため、壁からなるべく1mほど離れておく
・入浴・炊事などは中断し、水回りから離れる
もちろん雷の様子を見るなど、ベランダや庭に立つことは危険です。
十分気をつけて、雷が過ぎるのを待ちましょう。
最後に
・「避雷器」がおすすめです
このように、雷の際には家の中でも注意をしなければなりませんが、
家電を過電流から守るひとつの方法として
「避雷器」
があります。
「家電の手前で高圧電流を和らげる」というもので、これを内蔵した電源タップが電器店で取り扱われています。
地形的に雷が多発する地域に住んでいる人や、周囲に建物があまりない家に住んでいる人、また精密機器などを雷の被害から守りたい人におすすめです。
雷は、人の力が及ばないもののひとつです。
その被害は恐ろしいものですが、然るべき対処をして少しでも安全を確保しましょう。